SPINE SURGERY
脊椎脊髄外科
脳神経外科の専門医および脊髄外科の認定/専門医をもつ医師が、脊椎脊髄疾患の診療にあたります。
診療特色
脊髄は脳と連続する中枢神経です。脊髄疾患の病態は複雑であり、診断に苦慮することもしばしばあります。詳細な神経診察が求められるため、脳から脊髄まで総合的に診断、治療できる我々脳神経外科医が得意とするところです。
治療法としても保存的加療~手術加療まで幅広く提供します。脳神経外科領域の手術の大部分では脳や微小な血管を守りながら施術する必要があるため、従来顕微鏡を用いた手術、高度な技術が求められます。脊髄やそこから発生する神経根は数mm程度しかありませんので、脊椎脊髄疾患でも顕微鏡を用いて手術をすることで、精密で安全な手術を実施できます。
診療内容・対応疾患
頭蓋頚椎移行部から腰仙椎までの全脊椎をカバーします。疾患としては、頚部~腰部の脊柱管狭窄症、頚椎症性脊髄症・神経根症、後縦靭帯骨化症、椎間板ヘルニア、すべり症などの多岐にわたる各種変性疾患、頚髄損傷、脊椎圧迫骨折、脱臼・破裂骨折などの外傷性疾患、脊髄腫瘍やキアリ奇形などの稀な疾患、そのほか化膿性推体炎などの感染症、など幅広く扱います。
上記のように顕微鏡を用いた手術を基本とします。圧迫・損傷を受けている脊髄や神経を解放する除圧術、椎間板ヘルニアの抽出術、スクリューを用いた固定術、圧迫骨折には経皮的にセメントを充填する手術(BKP)なども実施します。さらに沖縄県内ではまだ浸透していない、完全内視鏡下脊椎手術(FESS;Full-Endoscopic Spine Surgery)も導入し、実施していく予定です。
完全内視鏡下脊椎手術(FESS;Full-Endoscopic Spine Surgery)は現在、脊椎脊髄外科領域で実施される手術の中で最も低侵襲な(身体への負担が少ない)手術方法の一つです。
専用の脊椎内視鏡を用いて実施します。後方からアプローチするインターラミナ法(頚椎弓間)、外側からアプローチするトランスフォラミナル法(経椎間孔)などがあります。当院では全身麻酔での手術を推奨しております。
FESS手術
FESS手術は、わずか8mm程度の傷口で実施可能で、筋肉や靭帯へのダメージも最小限で済みます。生理食塩水で灌流しながら行い、術後感染症や出血の危険性もほとんどありません。手術時間も短縮され、術後の抜糸の必要がないため、入院期間は実質3~4日で済み、社会復帰も迅速です。
椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症などの適用があり、治療効果は従来法と同等です。また従来の方法では、大きく切って固定術をするしかないような症例(椎間孔狭窄など)でも、内視鏡であれば固定しないで対応できるものもあります。さらに高度な技術が求められますが、担当医師は岩井FESSクリニック(東京都)でトレーニングを積み、亀田総合病院(千葉県)での多数のFESS治療経験があります。また、日本脊椎外科学会が制定するFESS技術認定医の資格も有しています。
脊椎脊髄疾患は病態そのものが複雑ですが、疾患=治療法(例えば、腰椎すべり症=固定術)というような考え方ではなく、患者様それぞれの病態、年齢、体力、基礎疾患、生活スタイルなどを総合的に評価した上で治療法を選択するべきです。これまで培ってきたあらゆる技術を取り入れることで、患者様ひとりひとりに合った適切な治療法を提案します。まずは一度ご相談ください。
診療体制表
診療開始-受付終了 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 9:00~11:30 予約 |
前川 達哉 |
|
前川 達哉 |
|
|
|
午後 予約 |
|
|
|
|
|
|
代診・休診のお知らせ
お問い合わせ
医師紹介

前川 達哉
Maegawa Tatsuya
- 出身校(卒年)徳島大学(2012年卒)
- 専門分野脊椎脊髄外科
- 資格日本脳神経外科学会 専門医/指導医
日本脊髄外科学会 認定医/専門医
日本脳卒中学会 専門医
日本神経内視鏡学会 技術認定医
脊髄内視鏡下手術 技術認定医
頚椎人工椎間板置換術 実施医
医学博士 - 所属学会日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本脊髄外科学会
日本脳卒中学会
日本神経内視鏡学会
日本低侵襲・内視鏡脊髄神経外科学会
日本脊椎・脊髄神経手術手技学会
日本脊髄障害医学会