心臓外科

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心臓外科の概要

心臓外科
専門:各種心臓弁膜症に対する人工弁置換術、特に僧帽弁疾患に対する僧帽弁形成術
胸部大動脈瘤・急性大動脈解離に対する胸部大血管手術

高齢者や多くの合併症を有する心臓病の患者様が増加している中で、我々は常に患者様のことを第一に考え、循環器内科と常に連携を取りながら一人一人に最適な治療方針を立て治療を行っております。外科手術は安全第一に行っておりま。冠動脈バイパス術においては、患者様の状態に応じて人工心肺を使用しないオフポンプを選択しております。また弁膜症では特に僧帽弁閉鎖不全症に関しては高い精度での僧帽弁形成術を行っております。僧帽弁疾患の患っておられる患者様がおられましたらセカンドオピニオンで構いませんので是非一度外来においで頂きたいと思います。
心臓手術はスタッフを始め地域の患者様・先生方の協力と信頼を得られて軌道に乗っていくものと思います。その信頼を得られるよう安全で可能な限り短時間で手術が終了できるよう各スタッフと日々話し合い、安全で安心な医療を提供できるよう努力しております。また各種学会発表、論文作成も積極的に行い常に最新の医療を取り入れております。

心臓外科スタッフ

診療体制表

2017年5月1日版
診療開始

受付終了
午前 9:00

12:00
予約 [手術(開心術)] 八巻文貴
[カテーテル治療]
[手術(開心術)] 橋本亘
(初診紹介)
午後 14:00

16:30
予約 [手術(開心術)] [手術(開心術)] [手術(末梢血管)] 橋本亘
(再診)

2013年8月〜現在までの手術成績

 私が赴任し現在までに心臓大血管手術を65例の手術を行ってきました。内訳は虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術21例(人工心肺非使用心拍動下手術11例、人工心肺使用心停止下手術10例。他同時手術を除く)、大動脈弁・僧帽弁・三尖弁疾患29例(冠動脈バイパス術同時施行は5例)、大血管手術11例(弓部置換術2例、部分弓部置換術1例、腹部大動脈瘤8例)、その他3例(心膜剥離術2例、左室形成術1例)でした。手術死亡は1例(術前よりVT/VFを繰り返す低心機能症例に対する再大動脈弁置換術)で、脳梗塞は1例(弓部置換術)でした。当院では大動脈弁・僧帽弁・三尖弁疾患などの弁膜症に特に力を入れており、大動脈弁疾患では可能であれば大動脈弁形成(David手術)を行っております。特に僧帽弁手術においては右小切開アプローチ(MICS)で低侵襲僧帽弁形成術を第1選択に行っております。
その結果、僧帽弁関連手術11例のうち僧帽弁形成術は7例、僧帽弁置換術は4例(僧帽弁狭窄症1例、急性心筋梗塞に伴う乳頭筋断裂1例、2弁置換術2例)と弁形成術の方が多くなっております。現在のところ感染性心内膜炎についても全例に僧帽弁形成術が施行できており再発はありません。
ここで、当院に赴任し印象に残る2例を紹介したいと思います。

症例(1)
 81歳男性、虚血性心筋症による重症心不全のため、入退院を繰り返しカテコラミン離脱不能となり数メートルの歩行しかできない状態となりました。左室拡張末期径は80mm、左室収縮末期容量は250ml/m2と大きく拡大し前壁から心尖部の一部にはdyskinesisとなっており、心駆出率は29%と低下しておりました。Tetheringによる重症の僧帽弁閉鎖不全症を合併し左前下行枝に狭窄を認めました。
本症例に対し拡大した左室を切除する左室形成術(画像1)と冠動脈バイパス術、僧帽弁形成術の同時手術を行い、手術42日後に独歩で自宅退院となりました。現在術後1年ですが元気に外来通院しております。

画像1 バチスタ手術の変法
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症例(2)
 74歳男性、15年前に4枝の冠動脈バイパス術が行われました。2年前に大動脈弁狭窄症を指摘され次第に大動脈弁狭窄症が進行し大動脈弁置換術が必要となりました。冠動脈バイパス術後の再手術の場合にはグラフトを損傷する可能性があるため、心臓に対するアプローチ法などが重要となります。我々は僧帽弁疾患及び三尖弁疾患に対しては右小開胸での低侵襲手術(MICS)を行っており、本症例ではMICS技術を応用した右開胸アプローチ(画像2)により、グラフトを損傷することなく安全に大動脈弁置換術を行い術後2週間で退院となりました。
今まで、大学病院やその他の病院で様々な症例を経験しましたが記憶にあるのはnightmareだけです。医師は様々な症例、手術を経験すればするほどいろいろなつらい経験が多くなると思いますが、なるべく患者さんが元気になるように日々鍛錬を続けていく所存であります。若輩者ですが宜しくお願い致します。

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画像2 MICS技術を応用した右開胸アプローチ

医師紹介

医師名 専門分野
八巻 文貴 成人心臓血管外科
橋本 亘 成人心臓外科、大血管外科